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4 : まったく見えない装置はない？
透明な装置や、裏側からつける装置もあります。
- 見えにくい装置には、透明なプラスチックシートを利用する装置があります。写真はアメリカの業者に依頼して作ってもらう装置です。他にも何社か、技工物を作ってくれる会社、技工所があります。これらは装置が薄く、しかも透明なシートでできているので、つけてしまえばほとんど分からない装置です。但し何個も（症例によっては３０個以上)次々と交換しなければならないとか、一日に２０時間くらい使用してもらわなければならないとか、歯を抜くような難しいケースはうまく直せないなどの欠点もあります。その割に費用は他の装置と同程度、また残念ながら、痛みがない訳でもありません。
- 裏側に付ける装置（＝リンガルブラケット）もあります。これは上のプラスチック装置と比較して、複雑な装置ですが、その分抜歯ケースなどの難しい症例でも使用できます。ただし、外側の装置に比較すると、治療期間がやや長くなること、チェアタイムが長い、外側の装置と比べて料金が高くなることが欠点です。最近は、各社が多様な特徴のある装置を出しています。
- 院長はこれらの長所を踏まえても、第一選択は外側のブラケットだと思っています。理由は、外側の装置でも、見えにくい装置がとワイヤーが使えることと、きっちりとしたかみ合わせ（＝最もきれいなかみ合わせ)が達成できるからです。
(注) 歯の裏側につけるリンガルブラケットは見た目はよいのですが、発音や食事がしづらい、治療期間がすこし長くかかる、治療費が高いこと、また透明な装置は、乱ぐいが軽くて、指示された時間をきっちり守れる人、というような欠点を理解した上で決める必要があります。
